臨床研修カリキュラムについて

患者さんは自分から病気を名乗って受診しません。「咳が出ます」「息苦しいです」という主訴の患者さんにどのような病態が隠れているのか、みつけだすのが呼吸器内科医の腕のみせどころです。
最近肺癌の患者さんが急増しておりますが、分子標的薬の進化などにより非常に治療効果が得られるようになってきました。今後さらに進歩するであろう分野です。
当科は膠原病グループと連携して間質性肺炎の診療にあたっています。またステロイド使用による糖尿病治療についても内分泌・糖尿病グループと連携して、患者さんへの治療を経験することができるのが特徴です。
研修内容と到達目標
1,2年目(初期研修)
【到達目標】 診療チームの一員として、指導医の指導のもと入院患者の受け持ち医として診療に携わる。各専門カンファレンスにおいて症例呈示し、患者の問題を整理、解決する能力を養う。また、患者、家族、関連医療関係者に対する受け持ち医としての姿勢、カルテ、診断書等の文書記録法について習得する。- 胸部X線写真および胸部CTを的確に読影できる。
- 呼吸器感染症についての起炎菌等の同定や抗菌薬の選択について理解する。
- 肺がん、悪性中皮腫の診断とそれに基づく抗がん剤治療について理解する。
- 末期がん患者の疼痛対策、心のケア等のターミナルケアについて理解する。
3年目以降(後期研修)
- 気管支鏡ができるようになる(EBUS-GS, EBUS-TBNAなど)
- 呼吸器学会総会、アメリカ胸部疾患学会での発表を目指す
- 呼吸器専門医取得
- 気管支鏡専門医取得
- 他、アレルギー学会や結核病学会などの専門医取得
- 県内関連病院での呼吸器研修
- 卒後数年目での他県の呼吸器専門施設での研修
週間スケジュール
火曜日 肺癌カンファ
水曜日 気管支鏡、キャンサーボード
木曜日 呼吸器カンファ
金曜日 気管支鏡、部長回診
研修指導・評価は、日本呼吸器学会指導医、日本呼吸器学会専門医が行います。
教育認定設置:日本内科学会、日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本リウマチ学会、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本老年医学会
水曜日 気管支鏡、キャンサーボード
木曜日 呼吸器カンファ
金曜日 気管支鏡、部長回診
研修指導・評価は、日本呼吸器学会指導医、日本呼吸器学会専門医が行います。
教育認定設置:日本内科学会、日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本リウマチ学会、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本老年医学会