呼吸器・アレルギー

診療内容

気管支鏡検査 気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺癌、肺炎、間質性肺炎など、気管支や肺のさまざまな疾患とアレルギー疾患を扱います。

その他の治療実績

睡眠時無呼吸症候群、サルコイドーシス、気管支拡張症、非結核性抗酸菌症、肺結核、塵肺、アスベスト肺、膠原病関連肺疾患、好酸球性肺炎、食物アレルギー、ハチアレルギー、アナフィラキシーなど。  

外来 : 喘息、COPD、肺癌、間質性肺炎などを中心に多くの疾患の診療を行っています。
入院 : 肺癌、肺炎、COPD、間質性肺炎の検査・治療が多くを占めます。

主な疾患

喘息

発作性の呼吸困難、喘鳴、咳を特徴とします。成人の1-2%が持っていると考えられています。
近年、吸入治療薬の発達により入院を必要とする患者さんは大きく数を減らし、ほとんどの方は外来通院のみで良好な治療効果が得られます。

当科の喘息入院患者数と平均在院日数の推移

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

運動時の息切れ、咳・痰が特徴です。ほとんどの場合、長年の喫煙が原因で、多くの方は60歳以降に症状が出てきます。治療には禁煙が重要です。
進行すると酸素吸入が必要となったり、呼吸困難のため動けなくなったりします。

肺癌

喫煙が原因になります。初期の場合、手術での完治も期待できます。
咳・痰や体重減少などの症状がある場合の多くは進行していますが、近年、治療法の進歩により治療成績は徐々に向上しています。

肺炎

発熱、咳・痰、息切れなどの症状が出ます。さまざまな病原体による感染が原因になります。
若年者ではマイコプラズマ肺炎が多く見られます。全体では肺炎球菌性肺炎が多く、重症化することがあります。
高齢者では多くの場合で入院が必要になり長期化し、死に至ることもありますが、多くの場合、適切な治療・管理で治癒します。

肺炎のため入院した人

間質性肺炎

咳や息切れが進行性に悪化します。
薬剤や膠原病が原因になっていることがありますが、多くは原因不明です。
正確な診断に基づく治療と日常の管理が重要です。

主な検査

胸部X線写真・胸部CT

XP,CT画像画像による検査は診断のための大きな手がかりになります。 検査に痛みはありません。
呼吸器症状で受診された場合にはまず、胸部X線写真を撮らせていただきます。必要に応じ、胸部CTでさらに詳細に病変を確認することができます。

※これらはX線被爆を伴います。妊娠の可能性や不安がある場合は申し出てください。

スパイロメトリー

努力性肺活量、一秒量などの呼吸機能を計測します。大きく呼吸をしてもらうため多少の努力が必要ですが、短時間で痛みもありません。
喘息やCOPDの状態をみるために重要な検査です。

血液ガス分析

手足の動脈に細い注射針を刺し、少量(1-2ml)の動脈血を採取します。動脈血中の酸素分圧と二酸化炭素分圧や酸塩基平衡(pH)を測定します。
呼吸の状態を調べる重要な検査です。様々な病気で呼吸不全がある場合に必要になります。

気管支内視鏡検査

細い内視鏡を口から挿入し気管支を観察し、診断に必要な細胞・組織や洗浄液を採取します。 気管支の腫瘍性疾患や原因不明の肺炎で必要になります。
多少の苦痛を伴いますが、十分な説明の後、複数の医師のもとに万全の体制で検査を行っており、高い安全性が保たれています。

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